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食品工場の害虫対策|異物混入を防ぐために定期管理で確認したいポイント
食品工場や食品加工場では、製品の品質を守るために、日々の清掃や設備の衛生管理が欠かせません。その中でも、継続して取り組みたいのが害虫対策です。
「毎日清掃しているのに、小さな虫が見つかる」「一度駆除したものの、しばらくすると再び発生する」「製造室では見かけないが、倉庫や搬入口で虫が出る」といったお悩みはありませんか。
食品工場の害虫対策では、見つけた虫を駆除するだけでなく、侵入経路や発生源を調べ、対策後の変化を確認することが大切です。原材料の搬入から製品の出荷まで、工場全体の動きを踏まえて管理する必要があります。
この記事では、食品工場で害虫が発生する原因や、定期管理で確認したい場所、異物混入のリスクを抑えるための取り組みについて解説します。
食品工場で害虫対策が重要な理由
製品への異物混入につながる可能性がある
食品工場では、虫そのものだけでなく、死骸や体の一部などが製品や包装資材に混入することも防ぐ必要があります。
特に、原材料や製品が露出する工程では、周辺の害虫管理が重要です。製造室で虫を見つけてから対応するだけでは、すでにほかの場所へ入り込んでいる可能性もあります。
製造室の中だけを見るのではなく、搬入口、原材料倉庫、包装室、廃棄物置き場なども含めて、侵入や発生のリスクを確認しましょう。
衛生状態への不安や取引先の信頼低下につながる
製品に虫が混入すると、お客様からの苦情だけでなく、取引先への説明や原因調査、対象製品の確認などが必要になる場合があります。
工場内で害虫が繰り返し見つかっている状況も、衛生管理への不安につながります。目の前の虫を処理して終わらせず、どこで、いつ、どのような虫が見つかったのかを記録し、改善につなげることが大切です。
原因の調査や再清掃が製造業務に影響することがある
害虫が発生した場所や状況によっては、製造工程の確認、設備周辺の清掃、原材料や製品の点検などが必要です。
被害が大きくなってから対応すると、通常業務に加えて多くの作業が発生することがあります。定期的に点検し、変化を早く把握することは、製造現場の負担を抑えるうえでも重要です。
清掃している食品工場でも害虫が発生するのはなぜ?
搬入口や出入口から侵入する
食品工場では、原材料の納品や製品の出荷に伴い、シャッターや扉を開閉する機会があります。その際に、外部の虫が入り込むことがあります。
扉を開けている時間だけでなく、閉めた状態で下部や側面にすき間がないかも確認しましょう。網戸の破れ、換気口の防虫網の不具合、配管が壁を通る部分のすき間なども点検対象です。
侵入対策は、設備の状態と現場での運用の両方から考える必要があります。
原材料や包装資材と一緒に持ち込まれる
外から運び込まれる原材料や段ボール、パレットなどに、虫が付着している場合があります。
また、原材料の種類によっては、貯蔵食品を加害する害虫にも注意が必要です。受け入れ時の確認に加え、保管中の包装の破損や、棚の周辺にこぼれた原材料なども点検しましょう。
外装の段ボールをどこまで持ち込むか、開封をどの場所で行うかといったルールを整理することも、対策の一つです。
設備の下やすき間に食品残さがたまる
床や作業台を毎日清掃していても、機械の下、コンベヤーの周辺、棚の奥、壁際などに汚れが残っていることがあります。
粉類や食品くず、油汚れなどが蓄積すると、害虫のエサになる可能性があります。普段見える場所がきれいでも、清掃しにくい場所に発生の原因が残っている場合があるため注意が必要です。
日常清掃と、設備周辺を詳しく確認する清掃を分けて計画すると、見落としを減らしやすくなります。
排水設備や湿った場所に発生源がある
排水溝や排水口にたまった汚れ、湿った食品残さなどが、小さなハエ類の発生源になることがあります。
飛んでいる虫だけを駆除しても、発生源が残っていれば再び出てくる可能性があります。排水設備の内部や周辺の汚れ、水たまり、漏水の有無まで確認することが大切です。
ただし、小さな虫をすべて同じ「コバエ」として扱うと、対策が合わない場合があります。虫の種類を確認し、原因に応じて対応しましょう。
食品工場の定期管理で確認したい場所
1.原材料の搬入口・製品の出荷口
搬入口と出荷口は、工場の内外をつなぐ重要な点検場所です。
次のような点を確認しましょう。
- シャッターや扉が開いたままになっていないか
- 扉の下部や側面にすき間がないか
- 防虫設備が破損していないか
- 周辺に食品くずや廃棄物が残っていないか
- 入荷品の一時置き場が整理されているか
設備が整っていても、荷物の搬入時に扉を長時間開放していれば、対策の効果が十分に得られないことがあります。点検では、実際の作業の流れも確認することが重要です。
2.原材料倉庫・包装資材の保管場所
倉庫では、原材料や包装資材の状態に加えて、保管方法も確認します。
床にこぼれた粉類や食品くず、包装の破損、長期間動かしていない在庫などは、見落としやすいポイントです。
荷物が壁に密着していたり、通路に積み重なっていたりすると、清掃や点検が難しくなります。棚の下や壁際を確認できる配置にし、在庫の入れ替えとあわせて清掃することが大切です。
3.製造設備の周辺
製造室では、製品が露出する場所と、その周辺を重点的に確認します。
機械の下や裏側、配線・配管の周辺、床と壁の接合部などは、汚れや虫の形跡が見つかることがあります。
設備周辺の点検や清掃は、安全な手順に従って行いましょう。設備の停止が必要な作業は、製造予定や保守点検と調整して進めることが重要です。
4.排水溝・排水口・水回り
排水設備は、表面の見た目だけでは判断しにくい場所です。
ふたの裏側や溝の角、排水口の周辺に汚れが残っていないか、排水が滞っていないかなどを確認します。
清掃を続けても虫の発生が止まらない場合は、普段清掃している範囲の外に原因がないか、漏水や設備の不具合がないかも調べる必要があります。
5.廃棄物置き場・工場の外周
食品残さや廃棄物の管理も、工場内の害虫対策に関わります。
容器のふたが閉まっているか、周辺にこぼれた汚れがないか、回収まで長時間放置されていないかを確認しましょう。容器を空にした後の洗浄や、置き場の清掃も必要です。
工場外周では、雑草、放置された資材、排水の状態などを点検します。外部の環境も含めて管理することで、工場内への侵入リスクを抑えやすくなります。
定期管理では「虫の数」だけでなく「変化」を見る
捕獲場所・種類・数を記録する
トラップによる調査では、虫が捕まったかどうかだけでなく、どこで、どの種類が、どれくらい捕まったかを確認します。
例えば、搬入口付近での捕獲が増えている場合と、製造室の奥で同じ種類の虫が繰り返し捕まる場合では、調べるべき場所が異なります。
記録を残すことで、重点的に点検する場所や、対策を見直すタイミングを判断しやすくなります。
同じ条件で比較する
捕獲数を比較するときは、トラップの設置場所、設置期間、交換日なども確認しましょう。
設置期間が違ったり、途中で場所を変えたりすると、数字だけでは増減を判断しにくくなります。製造量、搬入回数、扉の開放状況などもあわせて記録すると、原因を考える手がかりになります。
対策後に改善したかを確認する
清掃やすき間の補修を行った後は、その場所の捕獲状況や目撃情報がどう変わったかを確認します。
変化が見られない場合は、別の侵入経路や発生源が残っている可能性があります。対策を実施して終わらせず、結果を確認して次の対応につなげることが、定期管理の大切な役割です。
なお、トラップで虫が捕まらなかったことだけで、工場内に虫がいないと断定することはできません。目視点検や従業員からの報告も組み合わせて判断しましょう。
薬剤を使う場合は食品や製造工程への影響に配慮する
食品工場では、虫がいるからといって、場所やタイミングを考えずに殺虫剤を使用することは避ける必要があります。
薬剤を使用する場合は、対象の害虫だけでなく、使用する場所、食品や包装資材との位置関係、設備への影響、製造再開までの手順などを確認します。
侵入経路の補修、発生源の除去、清掃、トラップによる調査なども組み合わせ、施設の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
また、捕虫器やトラップの設置位置にも注意が必要です。点検しやすさに加えて、食品や製造設備への異物混入を招かない配置を検討しましょう。
定期点検と日常管理を組み合わせることが大切
従業員が虫を見つけたときの報告方法を決める
定期点検の間に発生した変化を把握するためには、現場からの情報が欠かせません。
虫を見つけた場合は、発見日時、場所、虫の特徴、そのときの作業状況を記録しましょう。安全に撮影できる場合は、写真も種類の確認に役立ちます。
「誰に報告するか」「どこに記録するか」を決めておくと、担当者が変わっても情報を共有しやすくなります。
清掃する場所・担当・頻度を明確にする
清掃は「気づいた人が行う」という運用だけでは、作業が抜けたり、担当者によって範囲が変わったりすることがあります。
清掃する場所、担当者、頻度、確認方法を整理し、実施状況を記録することが大切です。害虫が繰り返し見つかる場所は、清掃方法や頻度が適切かを見直しましょう。
設備の不具合を改善につなげる
扉のすき間や網の破れ、漏水などが見つかっても、修理されないままでは原因が残ってしまいます。
点検で見つかった問題は、対応する担当者と期限を決め、改善後の状態まで確認しましょう。専門業者の点検結果を、工場側の設備管理や清掃計画につなげることが重要です。
食品工場の害虫管理は記録の活用まで考える
害虫対策の記録は、点検を行った証拠として保管するだけでなく、改善に活用することが大切です。
記録しておきたい内容には、次のようなものがあります。
- 点検した日時と場所
- 確認された虫の種類や捕獲数
- 侵入経路・発生源として疑われる場所
- 実施した清掃・補修・駆除の内容
- 今後必要な対応と担当者
- 改善後の確認結果
防虫・防そ管理は、食品工場の一般衛生管理を支える取り組みの一つです。工場で定めている衛生管理計画や手順と整合させ、点検結果を現場で共有できる形にしましょう。
定期管理を外部へ依頼する場合も、工場側が記録を確認し、必要な改善を進めることが大切です。
食品工場の定期管理を依頼するときの確認ポイント
工場の工程や保管環境を踏まえて調査してもらえるか
食品工場といっても、扱う原材料、製造工程、設備、稼働時間は施設によって異なります。
製造室だけを確認するのか、倉庫や搬入口、廃棄物置き場まで含めて調査するのか、依頼前に範囲を確認しましょう。
点検結果と改善点を共有してもらえるか
施工した内容だけでなく、どこに問題があり、工場側で何を改善する必要があるのかを確認できることが重要です。
報告書の内容や、写真・捕獲記録の扱いなども事前に確認すると、社内の衛生管理に活用しやすくなります。
訪問頻度や発生時の対応が施設に合っているか
必要な点検頻度は、過去の発生状況、扱う食品、建物の構造、周辺環境などによって変わります。
訪問回数だけで判断せず、点検する範囲や内容も確認しましょう。定期訪問の間に虫が見つかった場合の連絡方法、追加調査や施工の範囲、費用についても把握しておくことが大切です。
食品工場の害虫対策・定期管理は株式会社DONAIKAへご相談ください
食品工場の害虫対策では、現在発生している虫への対応と、今後の侵入・発生を抑えるための管理をあわせて考える必要があります。
「清掃を続けても虫が出る」「倉庫や搬入口の対策を見直したい」「単発の駆除だけでは再発が不安」といったお悩みがある場合は、発生場所やこれまでの対策を整理したうえで、専門業者へ相談しましょう。
株式会社DONAIKAでは、害虫・害獣対策や定期管理についてのご相談を承っています。
食品工場や食品加工場の衛生管理でお困りの方は、現在の発生状況や、管理を見直したい場所についてお気軽にお問い合わせください。

