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飲食店の開業前に衛生チェックは必要?テナント入居後に起こりやすいトラブルと予防策
飲食店を開業する際は、物件探しや内装工事、厨房機器の準備、メニュー開発など、さまざまな準備が必要です。
そのなかで、意外と見落とされやすいのが、テナントの衛生状態です。
内見したときにはきれいに見えていても、営業を始めてから、
「排水口から嫌な臭いがする」
「厨房に小さな虫が発生した」
「ゴキブリを何度も見かける」
「湿気がこもってカビが生えてきた」
といった問題が発覚することがあります。
害虫や悪臭などのトラブルは、お客様からのクレームや口コミ、従業員の働きやすさにも影響します。
この記事では、飲食店のテナント入居前に確認しておきたい衛生上のポイントや、開業後のトラブルを防ぐための対策について詳しく解説します。
飲食店のテナントは見た目だけでは判断できない
飲食店のテナントを選ぶときは、立地や広さ、家賃、厨房設備などに注目する方が多いでしょう。
もちろん、これらは店舗経営において非常に重要です。
しかし、室内がきれいに清掃されていても、衛生面の問題がすべて解決されているとは限りません。
例えば、床や壁はきれいでも、排水管の内部に汚れが残っていたり、配管まわりに害虫が侵入できる隙間があったりすることがあります。
目に見える場所だけでは判断しにくい部分に、開業後のトラブルにつながる原因が隠れているケースも少なくありません。
特に、以前も飲食店として使用されていた居抜き物件では、厨房機器の下や裏側、排水設備などに油汚れや食品の残りが蓄積している可能性があります。
「前も飲食店だったから、そのまま営業できる」と安心せず、入居前に状態を確認することが大切です。
飲食店の開業後に起こりやすい衛生トラブル
飲食店では、食品や水を日常的に扱います。そのため、一般的なオフィスなどと比べて、害虫や悪臭が発生しやすい環境です。
ここからは、営業開始後に発覚しやすい代表的なトラブルを見ていきましょう。
ゴキブリが繰り返し発生する
飲食店で特に注意したいのが、ゴキブリの発生です。
ゴキブリは、わずかな食べかすや油汚れ、水分を利用して生き延びます。
厨房機器の下や冷蔵庫の裏、排水口、壁の隙間などは、人の目が届きにくいため、ゴキブリが隠れたり繁殖したりしやすい場所です。
開業後にゴキブリを一匹見つけたとしても、店舗内で繁殖したとは限りません。
配管まわりの隙間、換気口、エアコンの配管穴、テナント同士をつなぐスペースなどから侵入している場合もあります。
テナントビルや商業施設では、別の店舗や共用部分から移動してくるケースもあるため、店舗内に殺虫剤を使用するだけでは解決しないことがあります。
コバエやチョウバエが発生する
厨房やトイレ、排水口の周辺に小さな虫が飛んでいる場合は、コバエやチョウバエなどが発生している可能性があります。
排水口の表面を清掃しても発生が続く場合、排水管の内部やグリストラップ、床下などに発生源が残っているかもしれません。
成虫だけを駆除しても、卵や幼虫が残っていれば再び発生します。
開業直後からコバエが出る場合は、前の店舗が使用していたときの汚れや、長期間使われていなかった排水設備が原因になっていることも考えられます。
排水口や厨房から悪臭がする
開業準備中には気にならなかったものの、水を使い始めてから排水の臭いが発生することがあります。
排水管の汚れや詰まり、排水トラップの不具合、厨房機器の下に残った汚れなど、悪臭の原因はさまざまです。
消臭剤や芳香剤で臭いをごまかしても、原因が残っていれば改善しません。
店舗の臭いは、働いている人が慣れてしまうこともあります。しかし、初めて来店したお客様は敏感に感じ取る可能性があります。
特に飲食店では、店内の臭いが料理や店舗全体の印象に影響するため、早めに原因を調べることが重要です。
湿気やカビが発生する
水を多く使用する厨房では、湿気がこもりやすくなります。
換気が不十分な場所や厨房機器の裏側、シンク下の収納などは、結露やカビが発生しやすい場所です。
カビは見た目や臭いの問題だけでなく、店舗の衛生環境を維持するうえでも注意しなければなりません。
テナントの構造や換気設備によっては、日常的な清掃だけで湿気を解消するのが難しい場合もあります。
厨房機器の下や裏側に汚れが残っている
居抜き物件では、冷蔵庫、製氷機、作業台、コンロなどが残されていることがあります。
設備をそのまま使えるため、初期費用を抑えられる点は大きなメリットです。
しかし、動かさなければ見えない場所に油汚れや食品くずが残っている可能性があります。
厨房機器の裏側や床との隙間にたまった汚れは、ゴキブリやコバエなどのエサや発生源になることがあります。
通常の内見では確認できない部分だからこそ、営業開始前の確認が必要です。
開業前に確認しておきたいポイント
飲食店を開業する前には、次のような場所を確認しておきましょう。
- 厨房やトイレなどの水回り
- 排水口や排水管の状態
- グリストラップの汚れや臭い
- 厨房機器の下や裏側
- 配管まわりの隙間
- エアコンの配管穴
- 壁や床の亀裂
- 換気設備の状態
- 湿気がこもりやすい場所
- 害虫のフンや死骸、卵などの痕跡
- 店内に残っている臭いやぬめり
害虫を実際に見かけなくても、フンや卵、独特の臭いなどが残っていれば、すでに建物内へ侵入している可能性があります。
また、一度清掃した直後では分かりにくい問題もあります。
そのため、「きれいに見えるか」だけではなく、問題が起こりやすい場所を専門的な視点で確認することが大切です。
清掃と衛生リスクの確認は目的が異なる
開業前にハウスクリーニングや店舗清掃を依頼する方は多いでしょう。
清掃は、床や壁、厨房設備などに付着した汚れを取り除き、店舗をきれいな状態にするために必要です。
一方、衛生リスクの確認は、害虫の侵入経路や排水設備、臭い、湿気など、営業後に問題が起こりやすい部分を調べることを目的としています。
つまり、店舗をきれいにする作業と、今後起こる可能性があるトラブルを確認する作業は、似ているようで目的が異なります。
清掃済みの物件であっても、配管まわりの隙間や排水管内部の状態まで確認されているとは限りません。
開業後のトラブルを減らすためには、清掃とあわせて衛生面のリスクも確認しておくと安心です。
開業してから対応するより事前予防が重要
害虫や悪臭は、営業開始後でも対処できます。
しかし、営業中の店舗で駆除や排水設備の施工を行う場合、お客様や食品、厨房機器への配慮が必要になります。
状況によっては、作業時間の確保や厨房内の片付け、臨時休業などが必要になるかもしれません。
さらに、開業直後にトラブルが発生すると、店舗の運営に慣れていない時期に、追加の対応や費用が発生します。
害虫をお客様に見られたり、悪臭について口コミを書かれたりすれば、開業したばかりの店舗にとって大きな負担になります。
入居前や開業前であれば、店内に食品や食器が少なく、施工の日程も比較的調整しやすくなります。
営業を始めてから問題を解決するのではなく、事前にリスクを確認して予防することが大切です。
専門業者へ依頼するメリット
害虫や悪臭の原因は、目に見える場所にあるとは限りません。
排水管の内部、厨房機器の下、配管の隙間など、自分で確認するのが難しい場所に原因が隠れていることがあります。
専門業者へ依頼することで、店舗の状況を確認し、問題が起こりやすい場所や必要な対策について説明を受けられます。
また、写真付きの報告書があれば、テナントの衛生状態を記録として残すこともできます。
問題が見つかった場合も、管理会社や物件オーナーへ状況を伝えやすくなり、修繕や対策について相談する際の資料として活用できます。
安心して相談できる業者を探す際は、飲食店の衛生管理に関する専門知識や対応実績があるかも確認しましょう。
DONAIKAは、飲食店の衛生管理に特化した専門業者が掲載されている、一般社団法人日本飲食業衛生管理協会の加盟店です。
DONAIKAの衛生リスク診断
DONAIKAでは、飲食店やテナントの入居前に、営業開始後のトラブルにつながりやすい場所を確認する「衛生リスク診断」を行っています。
主な確認項目は、次のとおりです。
- 水回りや厨房設備
- 排水まわり
- 臭いやぬめり
- 害虫の発生リスク
- 配管まわり
- 湿気がたまりやすい場所
現地で衛生状態を確認し、簡易的な衛生予防処理を行います。
診断後には、現地の写真や診断結果、結果に基づく対応策などをまとめたレポートをお渡しします。
目で見ただけでは分かりにくい部分も記録として確認できるため、店舗オーナー様だけでなく、テナントを管理する管理会社様や物件オーナー様への説明にも活用できます。
詳しい診断内容や料金については、DONAIKAの事業内容・衛生リスク診断をご覧ください。
管理会社にも衛生リスク診断がおすすめ
衛生リスク診断は、飲食店を開業する方だけでなく、テナント物件を管理する管理会社にもおすすめです。
飲食店が入居したあとに害虫や悪臭が発生すると、原因がテナント側にあるのか、建物や設備側にあるのかを判断するのが難しくなることがあります。
入居前の状態を写真やレポートで記録しておけば、問題が発生した際に状況を整理しやすくなります。
また、入居予定者に衛生リスク診断を案内することで、開業後のクレームや急なトラブルを予防することにもつながります。
複数のテナント物件を管理している場合は、物件状況や対応件数、エリアなどに合わせた取引条件について相談することも可能です。
飲食店の開業前に関するよくある質問
居抜き物件でも衛生リスク診断は必要ですか?
居抜き物件は厨房設備をそのまま使用できる一方で、機器の下や裏側、排水設備などに前の店舗の汚れが残っていることがあります。
以前も飲食店だったから大丈夫とは限りません。
設備が残っている物件ほど、通常の内見では確認できない場所が増えるため、開業前に状態を確認しておくと安心です。
清掃済みのテナントでも診断したほうがいいですか?
清掃済みであっても、害虫の侵入経路や排水管内部、湿気がたまりやすい場所まで確認されているとは限りません。
清掃は汚れをきれいにする作業、衛生リスク診断は今後問題になりやすい場所を確認する作業です。
目的が異なるため、清掃済みの物件でも診断を受ける意味はあります。
害虫が出ていなくても依頼できますか?
依頼できます。
衛生リスク診断は、すでに発生している害虫を駆除するだけのサービスではありません。
害虫の発生リスクや侵入経路になりそうな場所を事前に確認し、開業後のトラブルを予防することを目的としています。
診断で問題が見つかった場合はどうなりますか?
診断結果に基づき、必要な対応策について説明を受けられます。
害虫の侵入リスクがあれば予防処理や隙間対策、排水設備に問題があれば清掃や洗浄など、状況に応じた対策を検討します。
物件側の修繕が必要な場合は、写真付きの診断レポートを管理会社やオーナーへの相談資料として利用できます。
飲食店の開業前は衛生状態も確認しましょう
飲食店のテナントを選ぶときは、立地や家賃、厨房設備だけでなく、衛生状態についても確認することが大切です。
排水の臭い、害虫、湿気、カビなどは、営業開始後に発覚すると、店舗運営やお客様からの印象に影響します。
特に居抜き物件では、厨房機器の下や排水設備、配管まわりなど、通常の内見では分かりにくい場所に問題が残っている可能性があります。
DONAIKAでは、テナント入居前の現地確認から衛生予防処理、写真付きの診断レポート作成まで対応しています。
「これから飲食店を開業する」
「居抜き物件の衛生状態が気になる」
「入居後の害虫や悪臭トラブルを予防したい」
「管理するテナントのクレームリスクを減らしたい」
このような場合は、開業準備や契約を進める前に、DONAIKAへご相談ください。

